家を整えるということは、防災につながる。
我が家の玄関収納です。
防災グッズをここに収納しようと思って、かなり物を減らして場所をあけました。
『9.1』『1.17』『3.11』毎年この日が訪れるたびに、備えなければ…と思ってはいたけれど、なかなか手をつけられずにいました。
幸運なことに私は、生まれてから今まで“災害”というものに直面したことがありません。なので、“備える”ということが具体的に想像できなかった。
いわゆる防災セットは沢山売っているけれども、この中の物って本当に全部必要なのか、もしかして足りない物もあるのではないか…とか、色々考えてしまって…結局何も手を付けずにここ数年、堂々巡りをしていました。
しかし、今年こそはちゃんとしなければと、とりあえずGoogle先生に『震災 備え』と尋ねてみたところ、こちらの記事がヒットしました。
こちらの著書は本屋さんで平積みにされているのを、何度かぱらぱらと読んだことがあるのですが、改めてブログに掲載されているご自宅の写真を見て、物の少なさにとても驚きました 。
ほんとうに何にも無い。
ゆるりさんは2011年の大震災でご自宅を失った経験があり、またその当時住んでいたお家は整理整頓が行き届いたお家ではなかったため、非常に苦労されたそうです。
そのことについて上のリンクの記事でもお話をされているのですが、とても印象深かった部分を引用させてください。(ゆるりさん、勝手に申し訳ございません。。。)
震災を経験して学んだ事のひとつに、
「家の中を綺麗にする事は、命を守るという事」があります。当時、我が家は物置系汚屋敷だったので、その中での揺れは、本当に恐ろしかったです。
勿論、怖いのは、揺れている最中だけではありません。
揺れが収まった後、いざ避難しようにも、
避難の際に必要な物が、見つけられないのです。
家の中は普段から散らかっていて、地震でもっと物がぐちゃぐちゃになる。
物が多ければ多い程、沢山の物が散らばります。
その中で、懐中電灯、ラジオなどはなかなか見つけられず、
非常に不便でした。
また、なんといってもペット。
揺れに怯えて、瞬時にどこかに隠れてしまい、
猫を探すのに時間がかかり、すぐに避難出来ませんでした。
あの時、家が片付いていたら、
カゴの場所がちゃんと把握できていたら、
揺れた瞬間、猫を捕まえて、もっとスムーズに避難出来たなぁ…と、思います。
これを読んだとき、今まで疑問に思っていたことについて答えが出たというか、視界がひらけたというか…とにかく今まで堂々巡りしていた何かが解決した気がしました。
今までの整理整頓は、取り出しやすくしまう事や、沢山入るように工夫する事ばかりを意識していて、防災面を考慮した事なんて一度も無かった。
『もしも、いま大地震がきたら…』という想像をしながら我が家を見渡してみた。
いま目に映っている物が全部ぐちゃぐちゃに散らばったら、落ちてきたら…と考えると、とても怖くなった。とにかく物が多いのだ。
そんなわけで、物を増やす防災対策の前に物を減らす防災対策を!をスローガンに、物を極力減らそうと、年が明けてから大掛かりな断捨離を始め、気がつけば45リットルのゴミ袋、数十枚分の物を処分していました。
処分した物の中には、もしかしたら必要になるかもしれない、と思う物もあったけど、今のところ無くて困った事はない。意外とあるもので代用できる。
写真や手紙などの思い出の品もかなり捨てました。悲しくなるかなと思ったけど、そうでもなかった。因に、あとで見返したくなるかもと思った物はiPhoneで写真を撮って処分しました。(未練がましいですね。ここが捨てのプロとの違いです。)
一杯になっていくゴミ袋を見ていると、この部屋にはこんなに多くの物があったのかとびっくりしたし、なんで今までこんなに物に執着して、人が動くスペースを減らしていたのだろうと、恥ずかしくもなった。
それに、くだらない買い物を沢山した事も反省することができた。
ゆるりさんほど徹底した捨ては流石にできませんが、物が無くなって、がらーんとした部屋は凄く気持ちが良いです。体も軽くなったような気がします。なんだか快感です。
寝室はサイドテーブルを無くしました。横においてある台は、寝室のクローゼットの物を取るときの踏み台としても、サイドテーブルの代わりとしても活用しています。ベッド下の収納も極力減らしました。
他の部屋も頑張って整理整頓中です。完成したらまた報告したいと思います。
しかし、物が少ないと、どうやって収納するか考えるのも簡単だし、掃除も楽だし、管理も行き届くし(特に洋服)良い事いっぱいあります。
これから購入する予定の防災グッズも、本当に必要な物を良く考えて慎重に揃えていこうと思います。