白木屋傳兵衛のハタキで、エコロジカルかつエコノミカルな掃除を試みる。
我が家にハタキがやってきました。
今までエアコンの上や電気の傘などは、フワフワ部分が使い捨てのモップを使って掃除をしていましたが、なんだか不経済な気がして…。
そこで先日、ハタキなら洗って繰り返し使えるだろうと、白木屋傳兵衛のハタキを購入しました。
実は得意の出不精を発揮して、最初Amazonでハタキを購入しようと色々なメーカーの物を物色していたのですが、レビューを見ていると、安いハタキは洗ったら布がとれてしまったとか、ほつれたとか、なんだか安かろう悪かろうなコメントがちらほら見られました。
なので、多少高くても丈夫な物を…と探していたところ、評価がなかなか高かったこちらのハタキを発見したのです。
白木屋傳兵衛は江戸時代から続く老舗の箒屋さんで、倉敷意匠計画の箒を作っていたり、たまーにデパートの催事で箒やタワシを出品しているのは知っていましたが、ハタキまであるとは知りませんでした。
しかも調べたら店舗が京橋と、自宅から割と近い場所にあったので、重い腰をあげて散歩がてら買いに行ってきました。(Amazonだと送料かかるし)
お店は警察博物館とリクシルの間の細い道沿いにあるのですが、ぱっと見、これお店??入って大丈夫??的な見た目。 でも入ったら店のおばさんが優しく迎えてくれるのでご安心を。接客もとっても丁寧です。
たまに浅草界隈の老舗のこういうお店に入ると、職人さんにつっけんどんな対応をされて(それが下町の良さなのかもしれませんが)心に小さな傷を負う事があるので、こういうウエルカムな雰囲気は非常にありがたかったです。
しかも、商品が並んでいるすく横で、職人さんが手作業で箒を作っていて、ちょっと感動しました。
箒も見てたら欲しくなってしまったけど、今回は我慢してハタキとシュロタワシを購入。
帰宅後さっそくタワシで牛蒡を洗ってみましたが、シュロのタワシはとても柔らかくて使い心地良かったです。いままで使っていたタワシはなんだったんだ、ていうくらい。琺瑯や鍋も洗えるみたいなのでこれから色々活躍してくれそう。
そして、肝心のハタキもスバラシイ!
軽いし、竹のしなりが良いので力もそれほど要りません。布部分は絹でできていて、エアコンの上の埃やウッドブラインドの埃もしっかりとれました。
それに白いので汚れもわかりやすいし、まだ洗っていないのでわかりませんが、布をとめいている部分は麻の紐を使ったしっかりした作りなので、これなら壊れることはないだろうと思います。
ほつれ難いように布の切り口がギザギザになっていたりとか、黒竹を使っていたりとか、作り手のこだわりや意図が随所に見られるとても良いハタキです。
なにより化学薬品や化学繊維を使っていないのが嬉しい。
最近のエコロジカルな商品って家計に優しく無い物も多くて、エコロジカルとエコノミカルを両立したいけどできない、本来はエコロジカル=エコノミカルであるべきなのではないのか、というジレンマを私は抱えています。
その点こういう昔ながらの道具は、どちらも良いとこ取りしていて、非常によく考えられてるなぁと、ハタキや箒の単純な構造の中に哲学的なものを感じたりします。
職人さんが丁寧に作ってくれた道具、大事に長く使いたいです。
ハタキを見つめるリリィさんの瞳も熱い…。
盗られないように注意しなくては…。